2013年12月20日
猪瀬都知事辞任ニュース
東京都の猪瀬都知事が辞任を表明しましたね。
原因は徳洲会からの5000万円の借入金の問題。
連日の都議会での集中質疑はニュースで繰り返し放映され、二転三転する答弁とともに、猪瀬知事の耳からしたたる汗や妙な顔色の悪さが印象的で、長い時間取り沙汰されているのに一向に全体像はもやもやとはっきりしない気分の悪いニュースでした。
よって辞任は、どう考えても仕方がない、と思われるものでした。

そしてこれを受けて、奄美市名瀬市街地で市民の声を聞こうと繰り出しました。
風が強く、とても寒い日でした。
それが原因かどうか定かではありませんが、答えてくれない市民の多いこと多いこと。
足を止めてくれても、「猪瀬知事の辞任について…」と言うと、
「難しい!わかんない!ほかの人に聞いて」「全然知らないんで~」
という…猪瀬知事のことをまったく知らない、という若いカップルもいました。
背景が徳洲会絡みなので答えづらい、というのならよくわかるのですが、あれだけマスコミが多くの時間や紙面を割いて騒いでいるこのニュースについて「わからない」「知らない」という人の多さに、とにかく驚きました。
別に専門家のような解説を求めているわけでもありません。
しかも、少なからず奄美にも関連のあるニュースです。思うことは本当に何もないのでしょうか。
--------------------
それにしても、もうひとりの当事者である徳田毅衆議院議員はどうしているのでしょうか。
今、どこで何を考えているのか。
彼が出てくるタイミングはどこにあって、それは彼自身の意志で図れるものなのか。
さまざまな憶測が行き交います。
原因は徳洲会からの5000万円の借入金の問題。
連日の都議会での集中質疑はニュースで繰り返し放映され、二転三転する答弁とともに、猪瀬知事の耳からしたたる汗や妙な顔色の悪さが印象的で、長い時間取り沙汰されているのに一向に全体像はもやもやとはっきりしない気分の悪いニュースでした。
よって辞任は、どう考えても仕方がない、と思われるものでした。
そしてこれを受けて、奄美市名瀬市街地で市民の声を聞こうと繰り出しました。
風が強く、とても寒い日でした。
それが原因かどうか定かではありませんが、答えてくれない市民の多いこと多いこと。
足を止めてくれても、「猪瀬知事の辞任について…」と言うと、
「難しい!わかんない!ほかの人に聞いて」「全然知らないんで~」
という…猪瀬知事のことをまったく知らない、という若いカップルもいました。
背景が徳洲会絡みなので答えづらい、というのならよくわかるのですが、あれだけマスコミが多くの時間や紙面を割いて騒いでいるこのニュースについて「わからない」「知らない」という人の多さに、とにかく驚きました。
別に専門家のような解説を求めているわけでもありません。
しかも、少なからず奄美にも関連のあるニュースです。思うことは本当に何もないのでしょうか。
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それにしても、もうひとりの当事者である徳田毅衆議院議員はどうしているのでしょうか。
今、どこで何を考えているのか。
彼が出てくるタイミングはどこにあって、それは彼自身の意志で図れるものなのか。
さまざまな憶測が行き交います。
2013年12月18日
議員の資格
龍郷ついでにもう1本。
各市町村では12月議会が開かれていたが、龍郷町では議員による一般質問が1つもなく、1日で閉会したというニュースがあった。
議員としての本分である「当局を質す」ことについて、最も直接的に発揮する場である一般質問なのにそれに立とうとする議員が一人もいないとは。
しかも、龍郷町は選挙後、新町長による初の議会。それに対しても何も問いただすことはないのだという。
怒りよりも呆れた感情を抱いてしまう。

龍郷町だけでなく、奄美の各市町村議会には、以前は度々傍聴に訪れていた。
どの市町村でも、年間を通して傍聴を重ねていくと、一般質問に立つ議員、立たない議員に分けることができることに気がついた。
毎回一般質問に挙手し、当局をただす議員がいる一方で、年間を通して一度も質問をしていないのではないか、と思われる議員が幾人もいた。
しかしもちろん、ただ質問に立てばいい、というわけではない。その内容も重要だ。
私は行政関係者でもないし議員などと比べて政治的な専門知識も多くない。
しかし、議会から放たれる質問のいくつかは、正直言って「当局を質す」ということに値するとは思えないほどのものだ、と感じられた。
あらかじめ新聞などマスコミ媒体で調べたり、あるいは行政の担当者に少し聞けば瞬時にわかってしまうような内容でしかない。
それを議会で仰々しく読み上げ、首長をはじめとする当局は用意された原稿で答弁を行う。
議員から、それに対するさらなる質問や追求、要望があるのならこの場の意味があると思うのだが、その答弁に対して議員の手が挙がることがない。形式ばったやり取りで質疑は終わったのだ。
今のやりとりで、議会と当局双方にいったい何が残ったのだろう。
いったい、誰のための質問なのだろう。
そう思ったことは1度や2度ではない。
議員の報酬はけして低くない。市町村議員はそれに見合った活動をしている、と本当に胸を張れるのだろうか。
もちろん、議員の仕事は一般質問だけではない。
しかし、なかなか表に見えてこない活動の成果を、議員個々がもっとPRする努力も必要ではないか。
それが市民の投票によって選ばれ、報酬を得ている議員の果たすべき務めとも言えるのではないだろうか。
各市町村では12月議会が開かれていたが、龍郷町では議員による一般質問が1つもなく、1日で閉会したというニュースがあった。
議員としての本分である「当局を質す」ことについて、最も直接的に発揮する場である一般質問なのにそれに立とうとする議員が一人もいないとは。
しかも、龍郷町は選挙後、新町長による初の議会。それに対しても何も問いただすことはないのだという。
怒りよりも呆れた感情を抱いてしまう。

龍郷町だけでなく、奄美の各市町村議会には、以前は度々傍聴に訪れていた。
どの市町村でも、年間を通して傍聴を重ねていくと、一般質問に立つ議員、立たない議員に分けることができることに気がついた。
毎回一般質問に挙手し、当局をただす議員がいる一方で、年間を通して一度も質問をしていないのではないか、と思われる議員が幾人もいた。
しかしもちろん、ただ質問に立てばいい、というわけではない。その内容も重要だ。
私は行政関係者でもないし議員などと比べて政治的な専門知識も多くない。
しかし、議会から放たれる質問のいくつかは、正直言って「当局を質す」ということに値するとは思えないほどのものだ、と感じられた。
あらかじめ新聞などマスコミ媒体で調べたり、あるいは行政の担当者に少し聞けば瞬時にわかってしまうような内容でしかない。
それを議会で仰々しく読み上げ、首長をはじめとする当局は用意された原稿で答弁を行う。
議員から、それに対するさらなる質問や追求、要望があるのならこの場の意味があると思うのだが、その答弁に対して議員の手が挙がることがない。形式ばったやり取りで質疑は終わったのだ。
今のやりとりで、議会と当局双方にいったい何が残ったのだろう。
いったい、誰のための質問なのだろう。
そう思ったことは1度や2度ではない。
議員の報酬はけして低くない。市町村議員はそれに見合った活動をしている、と本当に胸を張れるのだろうか。
もちろん、議員の仕事は一般質問だけではない。
しかし、なかなか表に見えてこない活動の成果を、議員個々がもっとPRする努力も必要ではないか。
それが市民の投票によって選ばれ、報酬を得ている議員の果たすべき務めとも言えるのではないだろうか。
2013年11月14日
インタビュー『徳洲会問題』
@海岸の奇岩から覗く青空
連日、徳洲会の公職選挙法違反の問題が全国ニュースで流れていますね。
全国の人たちはどんなふうに感じているのだろう。徳洲会のこと、徳田家のこと。
島にとっては非常に複雑な問題です。
先日、手伝いで、街の人々にこの問題をどう思うか、インタビューを行いました。
奄美市内の人が多そうなところに向かったのですが、それはもう断られる断られる(-"-)
島の人間にとって、徳洲会は誰もが知り、そしてどこかしらでかかわりを持っている特別な存在。
安易に感想を語ることなど、リスクが高すぎる、ということですね。
それでも「いいですよ」と承諾してくれた数少ない方々の話すことは、いずれも率直な意見であり、大変参考になりました。
以下、私の覚書です。
「徳田虎雄さんは素晴らしい人。あんな人はもう出ない。虎雄さん、毅さんがこれまでに奄美、全国にもたらした貢献を考えれば、このようなことで責められるべきではない。…誰かのやっかみで、こんなことになったのではないか」
故郷である奄美はもちろん、全国に次々と病院を開業、僻地であっても高い医療レベルを受けられるように尽力してきた徳洲会の功績は、もちろん称えられるべきものであると思います。
一方で、私は一人の高齢の男性の意見が心に残りました。
「病院などは本当にすばらしいこと。でも、犯罪はダメ。すばらしいことをしていても、法を犯すことは許されることではない。法をつくる人間が法を犯してしまうなど、あってはならない。この機会に膿をきちんと出すべきだ」
きっぱりとした口調。これほど大きな事件になっても、擁護したい、徳洲会を悪くいうようなことはできない…という島人たちのもやもやした思いを払拭するように、明朗で断固とした意見に、思わずうなづき、なんだかすっきりとした気持ちになりました。
そしてもちろん、病院の経営への影響を懸念する声も多く聞かれました。
徳田毅氏が自民党を離党し、今後少し間をおいて、議員辞職の是非が取りざたされるでしょう。
地検などは徳洲会の巨額の金の流れにも注目しているといいます。そこから病院経営への影響が及ぶことへの懸念は大きくありますね。
2013年10月22日
選挙結果。
さて、20日日曜日。休日の平和な夜、龍郷町と伊仙町では運命の下る決戦の日でした。
両町長選挙。熱い5日間の戦いの結果発表です。
この日は十六夜。強い風が吹き、流れる黒雲の合間からのぞく満ちた月は強く光ります。町にうっすら広まる緊張感を象徴するかのようでした。

龍郷町の開票所。
開票所は公開されているので、幾人もの支持者が情勢確認に来ていました。写真はちょうど開票開始ごろ。緊張感が漂います。

そして開票開始から30分で中間発表…。

2立候補者が同率。まだ、勝負の行方はわかりません。
しかし、それから30分たたぬ間に当落が判明。
元総務企画課長の新人が初当選。負けた陣営では重苦しい雰囲気が漂い、運命の日が終わりました。
こうして龍郷町では50代の新人へ町政が受け継がれた形。
一方、伊仙町では現職が4期目当選を果たし、現町政の継続が図られることとなります。
来月は奄美市長選、12月は知名町長選、と続きます。
選挙期間中を見ていると、それぞれの支持を訴える思いは熱く、人々へ手を差し出す姿勢は低くあることが多い。そして当選後は支持者、周囲への感謝の言葉にあふれたコメントが聞かれます。
こうした気持ち、姿勢を、任期が終了するまでずうっと持ち続けていてほしいなあ…とつとに思います。
両町長選挙。熱い5日間の戦いの結果発表です。
この日は十六夜。強い風が吹き、流れる黒雲の合間からのぞく満ちた月は強く光ります。町にうっすら広まる緊張感を象徴するかのようでした。
龍郷町の開票所。
開票所は公開されているので、幾人もの支持者が情勢確認に来ていました。写真はちょうど開票開始ごろ。緊張感が漂います。
そして開票開始から30分で中間発表…。
2立候補者が同率。まだ、勝負の行方はわかりません。
しかし、それから30分たたぬ間に当落が判明。
元総務企画課長の新人が初当選。負けた陣営では重苦しい雰囲気が漂い、運命の日が終わりました。
こうして龍郷町では50代の新人へ町政が受け継がれた形。
一方、伊仙町では現職が4期目当選を果たし、現町政の継続が図られることとなります。
来月は奄美市長選、12月は知名町長選、と続きます。
選挙期間中を見ていると、それぞれの支持を訴える思いは熱く、人々へ手を差し出す姿勢は低くあることが多い。そして当選後は支持者、周囲への感謝の言葉にあふれたコメントが聞かれます。
こうした気持ち、姿勢を、任期が終了するまでずうっと持ち続けていてほしいなあ…とつとに思います。
2013年10月15日
選挙日和。
今年は奄美の選挙イヤーです。ご存知でしょうか。
首長選挙が目白押し。すでに終了したものもありますが、これからものもの控えております。
そして、今日は龍郷町と伊仙町の町長選挙告示日。
おりしも巨大で最大級の強さの台風が接近中。荒れ狂う天気のなか、五日間の戦いの火ぶたが切って落とされました。
蛇足ですが、両町長選の概略。
●龍郷町長選…3者が立候補。3期目を狙う現職に対し、新人2人が向かう構図です。新人の1人は元総務企画課長。現職を支えてきた人物が「変革を」と新しい町へのチェンジを訴えます。また、もう1人の新人は奄美の自然に心を奪われIターンし、龍郷町自然観察の森の指導員として勤務していた人物。2人とは違う角度からの町政を提案します。
●伊仙町…2者が立候補。4期目を目指す現職に対し、新人1人が立候補。実績と安定感を強調する現職に対し、強く現町政を批判する新人との戦いになります。
渦巻く黒雲と強風、時折激しく打ち付ける雨の下でそれぞれの出陣式が行われました。

厳しい戦いを象徴するかのような空模様。それでも支持する候補者のもとに集結した人々の顔には、昂揚感があらわれていて、
「奄美にとって選挙とは祭りに近い」
と知人が述べたことを思い起こさせました。
公明正大な選挙を期待します。
首長選挙が目白押し。すでに終了したものもありますが、これからものもの控えております。
そして、今日は龍郷町と伊仙町の町長選挙告示日。
おりしも巨大で最大級の強さの台風が接近中。荒れ狂う天気のなか、五日間の戦いの火ぶたが切って落とされました。
蛇足ですが、両町長選の概略。
●龍郷町長選…3者が立候補。3期目を狙う現職に対し、新人2人が向かう構図です。新人の1人は元総務企画課長。現職を支えてきた人物が「変革を」と新しい町へのチェンジを訴えます。また、もう1人の新人は奄美の自然に心を奪われIターンし、龍郷町自然観察の森の指導員として勤務していた人物。2人とは違う角度からの町政を提案します。
●伊仙町…2者が立候補。4期目を目指す現職に対し、新人1人が立候補。実績と安定感を強調する現職に対し、強く現町政を批判する新人との戦いになります。
渦巻く黒雲と強風、時折激しく打ち付ける雨の下でそれぞれの出陣式が行われました。
厳しい戦いを象徴するかのような空模様。それでも支持する候補者のもとに集結した人々の顔には、昂揚感があらわれていて、
「奄美にとって選挙とは祭りに近い」
と知人が述べたことを思い起こさせました。
公明正大な選挙を期待します。