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2013年12月17日

与路島への旅

15日の日曜日、与路島(よろじま)を訪れました。
「しまコンシェルジェ」瀬戸内町編。足を踏み入れたことのない与路島へ初上陸です。

奄美大島と徳之島の間には3つの有人島が存在します。通常は奄美大島に属した捉え方ですが、行政区域としては瀬戸内町にあたります。それが加計呂麻島(かけろまじま)、請島(うけじま)、与路島です。

奄美大島に住んでいても、この3島を訪れたことのある人は少ないのではないでしょうか。
特に請島・与路島へは船で1時間以上かかるとあって、私も奄美に住んで10年超、やっと今回上陸の機会を得ました。

奄美大島最南にある瀬戸内町古仁屋から、定期船「せとなみ」に乗船。請島を経由し、与路島へ着くまでは約1時間半の行程。

せとなみは毎日古仁屋~与路島を運行していますが、古仁屋発着で日帰りでできるのは日曜だけ

奄美市名瀬からバスで約1時間+船1時間半=2時間半×2=往復5時間の旅。ちなみに与路島滞在時間は約3時間です。

せとなみに乗り込もうとすると、先に仔牛が乗り込んでいました。
与路島で親牛にするそうです。
与路島への旅


海は超凪。空は曇り。船内で休もうかと入りましたが、椅子ではなくカーペットなので、毛布にくるまって雑魚寝状態。
観光船ではなく、本当に島の人たちのための生活航路なんだなあ、と実感しました。

とりあえず中は断念して、外で風を受けながら島並を眺めることにしました。
与路島への旅


加計呂麻島に沿って東へ船は向かい、表から裏から、加計呂麻島の外観を見せてくれます。
与路島への旅
海からしか見られない白い滝。


与路島への旅
険しい断崖には洞窟のような穴がそこかしこに。


与路島への旅
航海の目印とされてきた「ヒヨコ」岩。


与路島への旅
テレビのロケ地にもなったハミャ島。


離島のなかの離島と言われる、加計呂麻島・請島・与路島。すぐ近くにあるのに、こんなに遠い。
こうして船で近づいているというのに、なぜかその感覚はさらにリアルさを増していきます。


請島を経由して、11時半ごろ与路島へ到着。仔牛たちもクレーンで釣られて無事上陸です。
与路島への旅


与路島は現在人口98人。面積は請島よりも小さい9.35平方km。主な産業は農畜産業。
与路島といえばサンゴの石垣。見事です。
与路島への旅


きれいに敷地を区切ってありますが、石垣の中を覗くと、家屋はなく荒地だったり。人の住んでいない空家だったりが、目につきました。

ただ、住まわれている家屋では、皆きれいに植木などを刈り込んでいて、石垣による区画も含めてとても美しく整備された集落だという印象でした。
与路島への旅


なぜ与路島にはこれだけのサンゴの石垣が現存しているのか。

通常サンゴの石垣は豪農など裕福な人がお金をかけてやるものでしたが、与路島では、すべて結ワクでやろう、という習わしがあり、サンゴの採集は住民総出。これによって豪農だけではなく一般の人々であっても作ることができたためということのようです。

さらには各種事業によってサンゴ石垣の修復作業も進んでいるため、今も美しい家並みを保っています。

サガリバナの大木。
7-8月の夜に見られるというサガリバナ。機会があればぜひ、夏場に訪れて鑑賞したいところです。
与路島への旅


集落内を歩いたところで港に戻り、再びせとなみへ。
小雨もあったので、帰りは毛布を頂戴して、心地よい揺れにまかせて船内でぬくぬくと帰路に着きました。

    ■----------------------■

あっという間の旅。いろんなことを考えました。

100人を切る人口。島としての将来への展望は、明るさよりも不安が大きいだろうと思います。

それでも、今訪れたこの島に対して、けして寂しいとか、廃れた印象を抱くことが少なかったのは、たぶん、住んでいる人たちの手や心遣いが集落全体に行き届いていることを実感したからだと思います。

与路島を離れる時、船が出るまで、お世話になった区長さんたちがずっと外に立ち、手を振って下さっていた姿が心に残ります。

穏やかで優しく、住んでいる島民性を感じさせる美しい島。次回はぜひ請島にも訪れてみたいです。
与路島への旅



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